高野山奥之院:真言宗密教の世界②

初日は雨で寒い一日でしたが、2日目の高野山はいい天気でした!
雨と晴、天気によって全然違う山の表情を見せてもらえたんだなぁと思います(これも陰陽だと今気づきました)

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さて宿坊では、朝5時に起きて勤行に参加しました。本堂内は撮影禁止だったので公式ホームページを見ていただくとイメージできると思いますが…

高野山別格 一乗院【公式ホームページ】はこちら

豪華絢爛!キラキラな世界でした。格子になった天井には鮮やかな花の絵が描かれていますし、仏像も美しい。不動明王像がカッコよかったです!これが密教!!!やはり人を惹きつけるものがありますね。一番乗りだったので、御本尊の弥勒菩薩様がよく見える位置で参加できました(^^)
お経の波動も落ち着いた感じでしみ入りました。

宿坊の中庭です。真ん中あたりに朱の鳥居がありまして、本堂での勤行の後、中庭の鳥居へ向かってお坊さん方が般若心経をあげておられました。神仏習合の伝統は今も続いているのですね。

精進料理の朝食をいただいて宿坊を後にし、いよいよ空海が入定(今でも生きて永遠の瞑想を)している「奥之院」です!

こちらの「一の橋」から先が「奥之院」です。どんな世界が広がっているのか。奥之院はいわゆる「墓地」ですので、怖がりな私はちょっとびびっていたのですが・・・異世界感はハンパなかったですけれど、静かで清々しい空気に包まれていました。

橋を渡るとすぐ見える伊達家の供養塔です。お墓なのでちょっと撮影を躊躇ったのですが、こちらだけ撮らせていただきました。古いお墓は、神仏習合なので石の鳥居があります。供養塔である「五輪塔」は、「空・風・火・水・土」という5大元素(この世を構成する要素)を表現したものだそうです。

武田信玄、伊達政宗、石田三成、明智光秀、織田信長、豊臣秀吉などなど、名だたる戦国武将の供養塔がたくさんありました。

供養塔や杉の木は苔むしていて、時間の流れを感じます。崩れそうになっている古いお墓もありましたが、そのまま自然と一体化されていくのが「無常」を現しているようで良かったです。
お寺の豪華絢爛な世界と奥之院の自然と一体化した静謐な世界、正反対のものが同時に存在する。これが高野山であり、真言密教の世界観なんですね。

暗すぎず、明るすぎず、独特な空気感です。空海と自然の浄化の力が働いているのか・・・人の念(霊)をまったく感じませんでした(霊能者ではないので私の感覚ですけど)。
私の腕とスマホのカメラでは実際の空気感が表現できません(T_T) ぜひ訪れてご自身の目で見て感じていただきたいです。

橋の奥にある建物が、空海さんが居られる「弘法大師御廟」です。ここから先は撮影禁止です。日曜日ということもあって、たくさんの人がお参りに来られていました。空海さんは賑やかなのがお好きなんですね、きっと。

こちらの記事に書いた、空海と同時代に天台宗を開いた比叡山延暦寺にある最澄の御廟は、とてもひっそりとしていましたので、やはり正反対のキャラクターだったのではないかなと改めて感じました。
空海は、仏教だけでなく土木建築技術なども日本に伝えたそうなので、マルチなスーパースター、アーティスト、カリスマ的な人物で、人と関わるのが好きだったんでしょうね。最澄は研究が好きな学者肌の方だった気がします。
どっちがいいという訳ではなくて、開祖のキャラクターが出るものだなと感じました。

帰りは奥之院前バス停の方へ行く道を通りました。こちらの道は、大企業の供養塔などがあり、現代的で明るい雰囲気です。紅葉も少し始まっていました。

奥之院の御朱印は「弘法大師」です。午前中に行ったので、それほど待たずにいただけました。結構歩いて疲れましたが、自然と共に生きている高野山の空気を堪能できました。

そしてこの後、高野山を守護する「丹生都比売神社」へ行くのですが・・・
思った以上に交通が不便な場所にあって大変でした(汗)
また長くなりましたので、次回へ続きます!
(いつ書き終わるのか?)

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