オズの魔法使い

今朝、瞑想をしていたら、不意に思い出した本です。
『オズの魔法使い』(ライマン・フランク・バウム作)と言ったら、多くの出版社から様々な形で本が作られており、数々の映画や舞台にもなっています。でも私にとっての『オズの魔法使い』は、この『世界の名作6 オズの魔法使い』(文・岸田衿子/絵・堀内誠一/世界文化社)なのです。

何と言っても、アートディレクター・絵本作家である堀内誠一さんの絵がいいんです。確か、家に名作全集のような形で他の絵本とセットで置いてあり、当時読み耽っていたはずなのですが、この絵の印象だけが強烈に残っています。
(他の堀内誠一さんの絵本は読んだことはありません^^;)

もう、新品は売っていないのかもしれませんが、、、
アマゾンでも中古しか見当たらなかったので、写真は私が持っている本です。
(私が小学生の時に読んだ本ではなく、ずっと後になって発行されています)
子どもが生まれてから当時を思い出し、どうしてもあの絵で読ませたい!と思って買い直しました。実際は、見向きもされませんでしたけど…
(親子といえども感性は違いますね)

原作者のバウム氏が『オズの魔法使い』を出版したのは1900年だそうです!120年前!ということに驚きました。当時の児童文学には珍しい、SF要素の濃いストーリー展開で人気が高かったとのこと。
瞑想中にストーリーを思い出しながら、ああ、オズの魔法使いは、人間の魂の成長物語だったんだと、気がつきました(今さらですが)。

ストーリー的には、物語創作の基本と言われる「ヒーローズジャーニー」にぴったり当てはまるファンタジー冒険物語ではありますが、女の子が主人公というところが、今なお新鮮な印象を保ち続けている理由のひとつだと思います。
女の子は白馬に乗った王子様を待つという童話が多い中、自分で自分の運命を切り開いていくドロシーの姿に、勇気をもらえます。

竜巻で不思議な国へ飛ばされてしまった主人公のドロシーが、故郷へ返してもらうため、オズの国の魔法使いに会いに行く物語です。旅の途中で、かかし・ブリキの木こり・臆病なライオンと出会い、オズの魔法使いに欲しいものをもらうため、一緒に旅をします。

この、かかし・ブリキの木こり・臆病なライオンの欲しがっているものは、知恵と心(愛)と勇気です。これは人間が求めるものなんですね。120年前から人間の根本は変わりませんね。
結局、オズは魔法使いでも何でもないことがわかるのですが、3人(?)が求めていたものは、実はすでに持っていて、オズは暗示をかけるだけで、皆が納得する、というオチなんです。

これって人生にも同じことが言えます。「自分には無い」と思って誰かからもらおうとするんですが、本当はちゃんと自分の中にあって、それに気づいて受け入れるだけでいいんですね。『オズの魔法使い』は素晴らしい寓話だったんだ!と、あらためて感動して涙が出ました(笑)

家に帰りたい、というドロシーの願いは、オズには叶えてもらえず、また別の魔法使いのところへ行って頼むのですが、すでにドロシーが手に入れていたツールを使えば願いが叶うことを知るのです。

持っているツールの使い方を知れば、自分で願いを叶えることができるんだ、ということも教えてくれます。
スピリチュアル的な学びの宝庫のような物語ではありませんか!やはり後世まで残るものは真理だなと思いました。

私は子どもの頃から「寓話」が大好きだったことを思い出しました。こういう物語が書いてみたかったんです。いつか、宇宙の法則を元にした物語を創りたいと、決意を新たにしました。やってみよう!

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